第0回 矢作治療院 勉強会

第0回 矢作治療院 勉強会資料

平成29年2月26日 矢作治療院にて

テーマ「正しい体」

本日、お話しすることはトレーナーや治療家、整体、カイロなどの施術者にとって非常に大切なことです。「正しい体」を理解し、把握し、判断できるようになることが今後、一歩上のレベルに上がる重要事項です。

学校での授業や、資格を取得後に患者さんに触れることが多くなっても、何が「正しい」のか教科書には書いていませんし、教わることもありません。インターネットで検索しても、私が言う「正しい」は検索にかかりません。誰もこの「正しい」を知らないのが現実なのだと思います。西洋医学でどんなに解剖学を勉強しようとも、何が「正しい」のかは、ご遺体を解剖しても理解できるものではありません。人間は生きているのですから。

私が言う、「正しい」は、もっともっと前の段階・・・人間の原点にあります。今まで怪我もなく、健康でどこにも違和感がなく、変な緊張もなく、人間の設計図通りの正確に創造された状態です。
現実には、そんな完璧な人はいませんが、健康だと言える人はたくさんいます。そういう人を見て、診て、触って、これが「正しい」とその場で判断できなければなりません。
治療院に来院される患者さんは、基本的に「正しくない」のです。だから、痛みがあり、違和感があるのです。そういう患者さんばかり診ていては、何が「正しい」のか分からなくなります。

患者さんの中には、例えば、右膝が痛いと訴えていたら、左も診る・・・左は「正しい」かもしれません。この「正しい」状態を理解することで、どれだけ「正しい」状態から外れているかが分かるようになります。そして、「正しい」状態に戻してあげればいいのです。

この「正しい」状態は、文字や画像にはなり得ません。説明は不可能です。何故なら、「正しい」状態の理解の仕方が、イメージとして頭に浮かび、診て、触って、そのイメージ通りなら「正しい」と判断します。もし、数ミクロンでもずれていたら、指の感触で「正しくない」と判断します。

「正しい体」を理解している人に、これが「正しい」と指摘してもらい、診て、触ることで自分の脳にインプットし、イメージ化していくのです。
実際の治療では、年齢的なものもあるし、個人差もあるから、完璧に元に戻すことは不可能な場合が多いです。関節の変形は物理的なものだし、元には戻りません。いかに「正しい」と思われるものに近づけるか、体の左右、上下などのバランスを考えて、許容範囲に戻すかです。
80~90%くらいまで戻すことができたなら、それはもう普通の生活では支障は無くなります。スポーツ選手の場合は、その上を目指すことになりますが。

治療家、トレーナーとしてこと「正しい」を理解できると、故障を未然に防ぐことができるようになります。少しでもズレが生じてくると、パフォーマンスに乱れや、動きが悪くなるのが分かります。その時にその選手を呼んで、「正しい」状態に戻してあげるのです。次の日には、何もなかったかのように動いているのが分かります。
本当に些細なことで動けないことが出てきます。ちょっとした膝のズレで、打球を捕れなかったり、ど真ん中でも打てなくなります。
マッサージだけがトレーナーの仕事ではありません。本当の仕事は、選手のその時の全力(80%を100%出す)でパフォーマンスできる「正しい体」を作ることです。

施術者としてこの「正しい」を理解できると、患者さんの体のバランスが一目で分かり、どこをどのように調整すれば、早く治るのかが判断できます。どこが痛いとかは問題ではなく、どうしてそこが痛いのかが分かるからです。
例えば、肩が痛いという患者さんをどう診るか・・・普通は肩だけしか診ません。本当の原因は、足首にあったり、膝にあったりするものです。だから、足を調整したら、肩は触らなくても痛みが消えることが多々あります。これが矢作式の考え方です。

実演:(実際に各自患者役になってもらい、どこがどのように悪いのかを言い当ててもらいます)
本日は、「正しい体」を作りますので、見て、診て、触って頭にインプットして頂きたい。言葉では説明できないから、触れることが一番です。

どんどんイメージして下さい。
頭の中に人間の3D映像を作り、各関節、各筋肉の動き、緊張度、何でもインプットして、シミュレーションしてみて下さい。頭の中では何でもできます。修正、変更なんでもです。

教科書には書いてはいません。自分で作り出しましょう。

 

最後に治療をする者は、何が「正しい」ものなのか研究すべきです。病気、疾患、故障、怪我の状態を勉強するのは、学者さんにやってもらって、私たち治療家(施術者)は、どうやって治すのかを研究するのです。

ご理解頂けましたでしょうか?

 

参考:
「正しい体」を診るための学習方法

頭の中に絶えず、垂直の線、水平の線を作り出しておく。すべてのものを見ながら、水平、垂直に合わせる。少しでも傾いているものを認識していく。傾いていたら怖いが、ビルの垂直を見て歩く。(デザイン上傾けているものもあるが、バランスを見る)

頭の中にマス目を作り、いろんなものの構図のバランスを見る。どこに重心があるか、想像してみる。
文字を書く時に、マス目を入れる。バランスを見ながら、文字を書く。字がキレイになる。

テレビや、雑誌、PCなどの動画や画像から、スポーツ選手の動きのバランス、重心の移動などを頭の中でシミュレーションしていく。動画などはコマ送りが出来れば、コマ送りで見ていく。膝の角度とか腰の入り具合などを見ていく。
トップクラスの競技者は、基本的に「正しい体」に近いものだから、じっくりと観察する。

ありがとうございます。

 

矢作治療院 矢作晋

 

以上

 

平成29年2月に行った矢作治療院主催の勉強会に使用した資料です。
当時10名ほど集まりました。柔道整復師、理学療法士の方がほとんどでしたが、かなり興味を持たれたようです。少しでもお役に立ったならありがたいことです。残念ながら、次回以降勉強会はありませんが、中には勉強したいという若者が数名来ていました。

もし、興味が湧いたなら、いつでも「教えてほしい」と言ってきてください。ただし、技術を教えていくのだから、わずかながらでいいので、授業料は頂きますけど・・・ね。

 

矢作塾
矢作治療院 院長 矢作晋

矢作治療院

栃木県矢板市玉田416-21 コリーナ矢板 E-1133
0287-48-6848
tryahagi@yo-ake.com

 

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