治療前に患者さん、選手の体を診て頭の中にビジョンを描く
特別な能力を持ち合わせているわけではなく、
恐らく子供の頃からそのように考えること、
頭にビジョンを描くことを教わってきたからでしょう。
ベッドにうつ伏せに寝てもらうだけで、
ざっと体の具合を診て、一瞬のうちに、
頭の中にどういう体の使い方をしているのか、
何が不得意なのか・・・見えてしまう。
ある高校野球の選手が来院されて、
右膝に違和感があるとの訴えがあり、
ベッドにうつ伏せで寝てもらった瞬間に
頭の中にビジョンが浮かんできた。
一応、外野手ということを聞いていたけど、
ポジションを尋ねたら、センターだと答えたので、
「あ〜やっぱり・・・」「左中間の打球落とすでしょ!??」
と言いました。
側にいた監督が、
「え〜〜〜〜、何で分かるんですか????」
「こいつ、しょっちゅう落とすんですよ!」「だって、膝にそう書いてある!」って答えました。
何故だか、見えてしまうんです。
右膝に違和感があり、センターというポジションから想像するに、
打球には追いついているけど、右膝の具合から半歩ほど右にズレてしまう。
そのため、グラブの軸がブレて、打球はグラブの土手に当たるんです。
つまり、落とす!
これを治すには、右膝の調整と腰の調整が必要です。
右膝の半月板が、正しい位置にそろうことで、違和感が解消して、
しっかりと足を運ぶことができ、止まることができるようになります。
治療後は、監督に伺ったところ、
あれから、落球はないとおっしゃっていました。
わかりますか?
これが、トレーナーの仕事です。
安全管理、健康管理もトレーナーの仕事ですが、
選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように調整すること、
不具合から故障に至ることを未然に、誰にも知られず、治しておくことが、
最大の仕事だと思います。
この一連の考え方を、本当に一瞬で頭の中に描き出すこと。
これが出来るようになるには、それなりのモノの見方が大切になります。
何事にも原因があり、その結果が見えている状態です。
その結果に至るまでの原因の原因の原因・・・を探るのです。
想像すること、とても大事です。
それを、今後突き詰めていきます。
自分では、当たり前のことですが、難しいことなんでしょうね。
出来るだけ分かりやすく解説できたらと思います。
矢作塾
矢作治療院 院長 矢作晋
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